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1月21日
〔1〕医史学 小曽戸洋 古代遺跡発掘による発見
  ・馬王堆医経
  ・武威漢代医簡
〔2〕『漢方処方解説』 矢数道明名誉会長「鈎藤散」
〔3〕『漢方治療百話』 矢数道明名誉会長

「頑固な頭痛に防風痛聖散
「慢性頭痛に清上ケン痛湯」
「リウマチと慢性頭痛に舒筋立安散と清上ケン痛湯」
「慢性頭痛と高血圧に清上ケン痛湯合五苓湯」
「眩暈・頭痛・ノイローゼに鈎藤散」
「眩暈・頭重・神経症に鈎藤散」
〔4〕症例検討 矢数道明名誉会長

症例(1)
先生御自身の体験。15才のときの偏頭痛になったが自然に治癒した。専門学校時代に再発。脈浮で眠れない。5日後、森道伯先生に上衛(のぼせ)を指摘され、桂枝湯で全快。最近ソ連カゼで37℃、自汗、脈浮数、桂枝湯で治らず、翌日下痢は無いが胃腸の具合い悪い。刺絡、百会の灸、五苓散で治らなかった。処方Aを飲み全快。2週間後、腹痛、心下部痛、臍の両側の痛みが起こり、処方Bを飲み治癒した。A:桂枝人参湯。B:桂枝加芍薬湯。

症例(2) 23才、女、主訴は生理痛。栄養状態良、食欲便通普通、肩凝り、手足冷、立ちくらみ、肌は荒れ性、臍の両側に中等度の圧痛。
処方:桂枝加芍薬湯。



2月18日
〔1〕医史学 小曽戸 洋「黄帝内経文献概論」
〔2〕自由演題 庄司良文「下法について」

・現在の補剤多用化傾向が気になる。
・康治本傷寒論などでは瀉法に中心が置かれているように思われる。
・瀉下法を補的と解釈することができる。
〔3〕『漢方処方解説』 矢数圭堂会長「猪苓湯」

滑石を局方ではタルクと収載。
中国・台湾では滑石を重要視しており、日射病などに使用している。
〔4〕症例検討 粂川義雄「痔について」
〔5〕『漢方治療百話』 矢数道明名誉会長

「不眠症に温胆湯加味方」
「胃障害と不眠症に温胆湯加味方」
「どうしても治らなかった不眠症」
症例検討、61才、男、22才のとき中耳炎となり、40才で耳から淡い膿が出る。
拍動性耳鳴。耳鳴は風熱によると考えた。処方:滋腎通耳湯、通明理気湯。



3月17日
〔1〕医史学 安井広廸「曲直瀬玄朔」
〔2〕素問 大貫 進「腹中論篇第四十」
(1)薬物名が多く載っている。
(2)旦について
   『説文解字』では旦とは明なり、日の一の上に現われるに従う、一とは地なり。
(3)鶏(同意字)屎白について
   原文では鶏(同意字)矢醴である。『聖済総録』に鶏(同意字)矢醴法がある。
〔3〕『漢方処方解説』 矢数圭堂会長「抵当湯(丸)」
〔4〕症例検討 平木陽一

症例(1) 54才、男、疲れやすく、下痢、172cm・67kg、血圧175/75、神経質で、遠視乱視有。
タバコ・コーヒー多い。清上ケン痛湯で頭痛無くなり、柴芍六君子湯で全快した。

症例(2) 男、166cm、73kg。疲労。発作時目紅、白苔、血圧100/70
清上ケン痛湯で改善されず、発作時眩暈のため呉茱萸湯を投与、後に酒石酸エルゴタミンを与え全快。
新薬が漢方により改善された身体に良く効いた例と思える。
〔5〕『漢方治療百話』  矢数道明名誉会長

「神経症の婦人に九味檳榔湯・苓桂朮甘湯」
「神経性高血圧・血の道症」



4月21日
〔1〕素問 大貫 進「腹中論篇第四十」

(1)熱中:多飲多尿(白虎加人参湯)
  消中:多飲多尿(承気湯)
  下消:腎水欠乏(六味丸)
(2)厥について
   厥は素問中に92回出てくる。
   『山海経』に「相柳之所抵厥厥為沢渓」とあり“掘(厥)→水が出る→冷たい”となる。
〔2〕自由演題 川島繁男「岡本一抱の運気論」
十千十二支と五運六気について
〔3〕『漢方処方解説』  原 桃介「桃核承気湯」
〔4〕症例検討  田沢寛子

症例(1) 80才、男。呼吸困難、喀痰、咳嗽。苓甘美味辛夏仁湯・滋陰至宝湯、大黄末を投薬。
症例(2) 32才、男。風邪をひきやすく虚弱体質。季節の変わり目にアレルギー性鼻炎。
161cm・55kg。脈浮、軽度の胸脇苦満、胃内停水、眼疲労、足先が冷える。
食欲正常、便通1日1回。柴芍六君子湯投薬。
〔5〕『漢方治療百話』 矢数道明名誉会長
「頑固な不眠症に抑肝散加陳皮半夏」



5月19日
〔1〕医史学  安井広廸
 (1)「岡本玄冶」
 (2)スライド「病草子」  
〔2〕自由演題  原 桃介「慢性肝疾患の漢方治療」
〔3〕『漢方処方解説』  室賀昭三「桃花湯」
〔4〕『漢方治療百話』  矢数道明名誉会長「独りでおられぬノイローゼに抑肝散加陳皮半夏」

「頑固な神経症に抑肝散加味方」
「頑固な便秘と神経症に抑肝散加味方」
「欝病性血の道症に抑肝散加味方」

症例検討。48才、女。不安神経症、動悸、不安、のぼせ、イライラ、不眠で、心室性期外収縮がある。気分は欝で脈沈細、舌苔無く、左臍上に動悸がある

処方:抑肝散加陳皮半夏。



6月16日
〔1〕医史学  安井広廸
 「曲直瀬道三の弟子たち」
〔2〕医史学  小曽戸 洋『神農本草経』
〔3〕『漢方処方解説』  矢数圭堂会長「当帰飲子」
〔4〕症例検討  菊谷豊彦
「口内炎・陰部潰瘍・ベーチェット病の漢方治療」

急性期にステロイド、抗炎症剤、ベーチェットの眼症状には、コルヒチン療法が有効。急性期では
黄連解毒湯、炎症が遷延化した場合は次の処方が考えられる。

(1)実火+燥火:温清飲(黄連解毒湯合四物湯)
(2)虚火+燥火:十全大補湯(四君子湯合四物湯加味)
〔5〕『漢方治療百話』  矢数道明名誉会長
「メニエール病に柴胡加龍骨牡蠣湯」
「メニエール病に桂枝茯苓丸料」

症例検討。47才、女。太っていて赤ら顔、脈沈、血圧180/90。眩暈・耳鳴、はきけ、左の首筋張る。
食欲便通正常、左の耳が聞こえなくなった。胸  脇苦満。

処方:小柴胡湯合苓桂朮甘湯。



9月22日
〔1〕素問  大貫 進「刺腰痛篇第四十一」
 腰痛について経絡治療を行なう。
  解脈:足太陽経の別脈
  同陰脈:足少陽経の別脈
  衛絡脈:帯脈
  会陰脈:任脈と督脈
  飛陽脈:陰維脈
  昌陽脈:足厥陰経と少陽脈
  肉里:陽維脈
〔2〕自由演題  真柳 誠「日中医学文献、交流史話」

  ・馬主堆竹簡『養心方』と『医心方』の類似性について、他スライドにて説明
〔3〕『漢方処方解説』  室賀昭三「当帰四逆湯」
〔4〕症例検討  張 仁彰
 症例。64才、女。風邪をこじらせ、咳嗽時に首・胸・背に汗。背胸部に圧迫感。
 脈数、舌潤、口渇、心下部に不快感。
 処方:心下部の動悸より小青竜湯加杏仁茯苓。
〔5〕『漢方治療百話』  矢数道明名誉会長「レイノー病に当帰四逆加呉生湯」
 「レイノー病に桂枝茯苓湯加ヨク苡仁」
 「外傷後のいびきに当帰鬚散の偉効」
 「凍傷談義」
 「当帰四逆湯が効かないしもやけ」



10月20日
〔1〕医史学  安井広廸
〔2〕『漢方処方解説』  矢数圭堂会長「当帰芍薬散」
〔3〕『漢方治療百話』  矢数道明名誉会長
 「冷え性に当帰四逆湯加加工附子」
 「手掌角皮症に当帰四逆湯加呉生」
 「凍瘡状狼瘡に対する当帰四逆湯の治験」


11月10日
〔1〕自由演題  鶴田登志子
 「打撲について」
  鶏明散と治打撲一方
〔2〕自由演題  竹内栄樹「李東垣学説」

・思想;病を外感病は内傷病の2種に分ける。
・論旨;脾胃・内傷・内傷外感の鑑別について
〔3〕「中日有効医院開院式に臨んで」  矢数道明名誉会長

・10月23日開院の日中友好病院の開院式出席のスライドを使っての報告




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